生活習慣

高血圧による臓器障害

高血圧という状態が継続すると、深刻な臓器障害を起こす可能性が高くなります。
臓器障害は動脈硬化、動脈硬化から発生する合併症、そしてお薬を飲むことによっておこる副作用に分けることができます。

血圧が高くなると血管壁が硬く、また分厚くなってしまう動脈硬化を起こしやすくなります。
動脈硬化になると脳疾患や心臓疾患など深刻な臓器障害を起こすリスクが高くなります。
血圧はどうしても年齢が高くなると高くなっていくため、高年齢になればなるほど動脈硬化のリスクが高くなるのですが、正常血圧の方と比較すると、高血圧の方は5倍くらいの速度で動脈硬化が進むといわれています。

こうした高血圧の動脈硬化による合併症には、心肥大、狭心症、心筋梗塞、脳疾患、じん不全、また稀なことですが解離性大動脈瘤などの深刻な疾患となる場合もあります。
目についても網膜動脈狭窄、網膜出血などを引き起こす危険性があります。

高血圧になると血圧を下げるためのお薬、「血圧降下剤」が処方されることが多いのですが、頭痛やはきけなどの副作用があるとされています。
ただこうした副作用よりも、お薬を飲まずに脳疾患や心臓疾患などに重篤な病気になってしまうリスクの方が高いため、あまり重要視されていません。
でも気分が悪くなるなど症状が出ることがわかっていてお薬を飲むというのはかなりストレスです。
医師に相談し副作用が起きない自分に合ったお薬を選んでいくという事も大切なことです。


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